我が家は地盤改良に約100万円かかりました。この話をすると、「うちは地盤改良なしだった」「うちは200万円超えた」という声もよく聞きます。同じ坪数の土地でも、なぜこんなに差が出るのか。土地を買う前に一番読みにくかった費用だったので、あらためて調べてみました。
この記事の結論
- 地盤改良の工法は主に表層改良・柱状改良・鋼管杭の3種類で、費用の幅は約20万円〜200万円超とかなり広い
- 差が出る理由は軟弱地盤の深さ。浅ければ安い工法で済み、深いほど高い工法が必要になる
- どの工法になるかは地盤調査(SWS試験など)をするまで分からない。土地を買う前には正確に読めない
- 我が家の100万円は、相場の中ではちょうど中間くらいの金額だった
地盤改良はなぜ必要なのか
地盤改良は、家を建てる土地の地盤が軟弱で、そのままでは建物の重みを支えきれないと判断された場合に行う補強工事です。何もしないまま建てると、不同沈下(建物が傾く現象)のリスクがあるため、地盤調査の結果しだいで工事が必要になります。改良が要らない土地もあれば、必要な土地もあり、これは調査してみないと分からないのが厄介なところです。
工法は主に3種類|深さで使い分ける
地盤改良と一口に言っても、実際には工法がいくつかあり、それぞれ費用相場も適用条件も違います。調べて分かった主な3工法を整理します。
① 表層改良工法|浅い軟弱層向け・坪1〜5万円程度
軟弱な層が地表から浅い位置(目安として2m以浅)にとどまっている場合に使われる工法です。土とセメント系の固化材を混ぜて地盤そのものを固めます。総額の目安は30坪程度で20万〜50万円程度と、3工法の中では最も費用が抑えられます。
② 柱状改良工法|戸建てで最も採用実績が多い・坪4〜8万円程度
軟弱層がもう少し深い場合に使われる工法で、地中にセメント系の柱を何本も作って支えます。戸建て住宅の地盤改良の中で最も採用実績が多い工法とされています。総額の目安は30坪程度で40万〜100万円程度です。
③ 鋼管杭工法|硬い支持層まで届かせる・坪5〜7万円以上
軟弱層がさらに深く、地中の鋼管杭を硬い支持層(目安としてN値15以上の層が2m以上連続している場合)まで打ち込んで建物を支える工法です。総額は90万〜200万円を超えるケースも珍しくなく、3工法の中では最も高額になりやすい工法です。
| 工法 | 坪単価の目安 | 総額の目安(30坪) |
| 表層改良 | 1〜5万円 | 20万〜50万円 |
| 柱状改良 | 4〜8万円 | 40万〜100万円 |
| 鋼管杭 | 5〜7万円以上 | 90万〜200万円超 |
金額を決めるのは「地盤調査」の結果
戸建て住宅ではスウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)と呼ばれる地盤調査が一般的で、費用は5万〜15万円程度です。この調査結果を見て、そもそも改良が必要か、必要ならどの工法になるかが決まります。つまり、土地を買う前の段階では「うちはいくらかかるか」を正確に言い当てるのは難しいということです。同じ地域・同じ坪数でも、その土地固有の地盤しだいで金額はまったく変わります。
我が家の場合|100万円は相場の中間くらいだった
我が家は土地を買って地盤調査をした結果、地盤改良が必要と分かり、実際にかかったのは100万円でした。今回調べた相場に照らすと、柱状改良〜鋼管杭のあたりに収まる金額で、幅の中ではちょうど中間くらいの水準だったことになります。土地を買う段階ではこの金額を正確には読めていなかったので、資金計画には常に「地盤改良分の余白」を見ておいたほうが安心だと感じています。
想定外を減らすには|土地選びの段階でできること
地盤改良の有無や金額そのものは、調査するまで確定しません。ただ、事前にできることがまったくないわけでもありません。
- 周辺がもともと田んぼ・沼・埋立地だったかを古地図やハザードマップで確認しておく(軟弱地盤の可能性の目安になる)
- 近隣で同じ分譲地・造成地に家を建てた人がいれば、地盤改良の有無を聞いてみる
- 資金計画には、地盤改良費用を「別枠」として最初から見込んでおく(本体価格だけで組まない)
それでも、最終的な金額は地盤調査の結果しだい。「かかるかもしれない前提」で予算に余白を作っておくのが、一番の対策だと思います。
よくある質問
Q. 地盤改良が不要な土地もありますか?
あります。地盤がもともと強ければ改良は不要です。ただし必要かどうかは地盤調査をするまで分かりません。
Q. 地盤改良費用は本体価格に含まれますか?
含まれないケースが一般的です。我が家も本体価格とは別に100万円が上乗せになりました。
Q. 高い工法(鋼管杭)になったら断れますか?
地盤調査の結果、必要と判断された工法を省略すると、不同沈下のリスクを抱えたまま家を建てることになります。金額だけで判断せず、調査結果の内容を建築士や工務店に確認するのが安心です。
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